泣き止んでくれるのはおかあさんといっしょ!
寝て、泣いて、寝て、泣いてというどうにもならない日々がようやく終わり、公園にも遊びに行かれるようになってきた頃です。
どこにも行かれない日など、日本に住む子供なら、たいてい「NHKおかあさんといっしょ」を朝と夕方に付けて見ているのではないでしょうか?
そしてあの最後に体操のお兄さんを囲んで踊っている子供達は、NHKにエントリーをして当選した一般の子供達です。
ですが、テレビの撮り方を知らない私達には、何回か別々に取っていると思うのではありませんか?
最初から最後まで一気に撮影します。
なので、実は画面には見えていない、あの仲間に入れない子供達もいます。
その母親が必死になるテレビの裏側をお話しますね。
【どうやったら出演できるか?】
これは応募して当たればその招待がきます。
そして日時も、時間も指定されていてその日に行かなければならないのです。
私と娘は、関西在住です。
その日のために先にかわいいワンピースや靴を用意し、さあ新幹線でということになります。
ですが、その私の気合いの入りっぷりに娘が先に動揺してしまいました。
なにかとても嫌な不安なことが起こると思った娘は、泣き出します。
それでも新幹線の中で、いろいろとなだめながら東京へ向かいました。
ちなみに、同じように次女の時も応募しましたが、当選することはありませんでした。
年齢が3才と応募資格として決まっていますなので、チャンスは一度というくらい厳しいものです。
【NHKに着く】
新幹線から降りてNHKに向かう頃には、早目のお昼の時間になりました。
原宿のマックで軽い食事をしてタクシーでNHKまでいきました。
そしてよく紅白歌合戦の時に映る入り口のところに参加者全員で待ちます。
しばらく待っているあいだ娘は泣いてぐずります。
それでも私が必死になってしまい、強引にぐずる娘を説得。
ですがこの年齢に説得したからと言ってぐずるのがおさまるわけありません。
そうやって待っているとお兄さん達が番組の衣装を着て、そのままの明るい様子でやってきます。
そして子供達に触れながら「頑張って行こうね」といいいながらスタジオに誘導してくれます。
その時親は、うしろからついていく形になり、母娘が別々になります。
知らない場所でママがいない。そうなると娘は不安になって泣きながらぐずり戻ってきます。
それを何回も元の子供の列に押しこんでなんとかスタジオに入りました。
画面には映らない場所に保護者の座る椅子が用意されています。
そこに座っていると、やはり娘がないて戻って来る。
そんなことを繰り返しているうちに本番が始まりました。
最初から元気はありませんでしたが、なんとか子供達の輪に入れた娘は、そのままおねえさんたちと番組に参加していました。
最初から一度も楽しそうな顔をしませんでしたが、最後に風船が降りてくる頃にやっとスキップのような体を揺らし、最終的には、なんとかできたといった感じです。
このような子供が泣き叫んでどうしようもなくなってしまったお子さんも何人かいます。
そして結局画面に映らないまま終わってしまった子供さんもいます。
後から考えれば、あの時は人の目を気にせず、よくあれだけ娘を怒っていたと思います。
それでもあとからオンエアされた番組を観て上機嫌でした。
とにかく疲労感と怒りで自分でも何をしているのかわからない程でしたが、それでもいい記念になりました。